たむら歯科 田村先生にインタビューしました
こんにちは。管理者の堀越です。
本日は、私たち「こころナースリハビリステーション」と提携してくださっている「たむら歯科」をご紹介します。
近年、少子高齢化の進行により
「歯医者に行きたいけど、足が不自由で行けない」
「寝たきりで、外に連れ出すことができない」
など、歯科診療を受けたくても受けられない方が増えています。
「たむら歯科」は、歯科医院に通えない方のために自宅・病院・施設等へ訪問して治療やお口のケアを行っています。
「たむら歯科」の田村先生に、通院困難な高齢者が抱える課題や訪問看護ステーションとの連携などについてお話しをお伺いしました。
田村先生、本日は、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まずホームページをご覧になって頂いている方に向けて、簡単に「たむら歯科」さんについてご紹介していただいてもよろしいでしょうか?
田村先生:はい。「たむら歯科」は、2014年に茅ヶ崎市で開業しました。今年の9月で丸9年になります。
これまで、ゆうぞう通りに店舗を構えていたのですが、何年か前から、少し手狭に感じておりまして、今回思い切って、茅ヶ崎駅南口より徒歩1分の場所に移転させて頂く運びになりました。
本日は、ちょうど移転作業の真っ最中ですよね…。
お忙しい中、お時間を取って頂き、ありがとうございます。
いえいえ(笑)。
当院のコンセプトは、予防を中心とした歯科医院です。
これまでの日本の歯科医療は、削って詰めて、削って詰めてという感じで…歯が痛くなったら歯医者に行くというイメージを持ってらっしゃる方も沢山いらっしゃると思います。
そうですね。
私たちは、そもそも虫歯にならないのがいいっていう考えのもと、予防を中心としてなるべく悪くならない様に、自分の歯で食事を取って健康に過ごしていただける事を目的としています。
田村先生は、外来だけでなく、在宅や施設、病院などへの往診にもかなり行かれていますよね。
はい。最近では、通院が困難な方のための歯科往診サービスにもかなり積極的に取り組んでいます。
往診を始めたのは、せっかく外来に通って頂いていたのに、ご高齢になり、(歯科に)だんだんと通えなくなってしまう…そういった方々をフォローアップしていきたいと思ったのがきっかけですね。
ありがとうございます。近年は、高齢者の増加を受け、口腔ケアの重要性がかなり見直されていると思いますが。
そうですね。確かに最近、口腔と全身の関係性が大分報道される様になり、少しづつ周知されてはいますが…どうしても身体が悪くなってしまうとお口が後回しになってしまいます。
当然皆さん、口から食事を摂って生活されていると思いますが、お口が悪いとそこからどんどん体調を崩される、誤嚥性肺炎の原因などにもなりますし。
私も…在宅に訪問させていただいている方で、入れ歯が合わなくて、そこからもう食べる気を無くしてしまい、元々米飯食べたのに、痛いからそれ取っちゃってペースト食にしてしまったり、ミキサー食になってからそのまま…義歯を付けないから、食べる事、噛む事を忘れてしまったり…
あと先生が言われたように、義歯を付けてもちゃんと洗わなかったために誤嚥性肺炎になってしまって病院に入院するケースがすごく多くて。
本当に在宅(看護)をしていると口腔ケアって本当に大事なんだなっていうのが改めてよくわかります。
そうですね。しかし在宅での口腔ケアは、なかなか難しいです。
元々口の中のこと自体、あまり理解されていない方も多いですし、ご家族は勿論、主治医や看護師、リハビリの先生など皆さんと連携していく必要があります。
私たちにとってもご利用者さんが安全に療養生活を送っていただくためにも、歯医者さんとの繋がりは、すごく重要です。
そう…実際にご利用者さんで、今まで言っていた歯医者さんは、段差があってスロープの無いから行けなくなり、歯医者さんに行くのを止めてしまって、新しい歯科もなかなか見つからず…義歯を直していない状況でずっといる方もいらっしゃいます。
中々他の歯医者さん行くって大変ですよね。
そうなんですよね。特に訪問させていただいている患者さん・ご家族は、すごく時間の無い中で介護をやられてる方が多く、新しい歯科を探す余裕がないんです。
今回、私たちが先生と提携していくことで、日程を組んでその方のもとに往診に行っていただけることになり、本当に有難いです。
そういう方には、往診がいいですね。
おうち来て欲しくないって人もたまにいますけどね(笑)。
そうなんですか?
でも、訪問看護さんが入ってれば、それはないと思います。
お互いにいいきっかけになればいいですね。
僕は、リハビリを担当しているんですけど、リハビリから見て嚥下にいい姿勢とかは、指導できるんですけど、その先の口腔内の事とかは、自分たちも指導出来なくて…。
やっぱり先生の往診がある事によって僕たちも患者さんもすごく心強いなと思います。
嚥下ってすごく大事にも関わらず、まだ理解されていない方もおられるので先生と協力しながら少しずつ伝えていきたいと思ってます。
嚥下も非常に大事だと思います。食べてないと水分も少なくなり、口も乾燥して動きが悪くなったり、体力も無くなっていきます。
そうですね。リハビリも栄養が取れてなかったら逆に身体の負担になっちゃうこともありますし。
今後は、そういう所も協力してお手伝い出来るといいですね。
ありがとうございます!
さいごに先生から地域の方へのメッセージ、今後の展望などをお聞きしてもよろしいでしょうか?
はい。まずは、予防の定着、湘南地域に歯科予防を定着させていきたいという思いがあります。
あとは、やっぱり一生涯、自分の口から物を食べられる様にサポートしていきたいと思います。その為にも外来と往診を両立していきたいですね。
今回のこころさんとのご縁もそうですが、いろいろな職種の方と連携をして地域の方が住み慣れたご自宅で幸せに暮らせる…これが一番かなと思います。
本当にそうですね。有難うございます。
本日は、お忙しい中、お時間を頂き、有難うございました。
今後ともよろしくお願いします。